事業成長スピード重視のために
新規営業をアウトソーシングに踏み切った
ー 営業を外注することになった理由は何だったのでしょうか?
2つあります。1つはスピード感です。私が入社した2020年当時、営業メンバーは今の半数。増員計画はありましたが、今日明日で組織を2倍にできるわけではありません。
特に、ご縁のないお客様への架電は、勇気も体力も要ります。今までインサイドセールスとフィールドセールスを分業でやってきたメンバーにとっては、経験したことがない業務に直面するので、マインドの問題も現れてしまいます。
あとは、架電を続けて成果を上げていくためには、日々の振り返りを行い、次のステップに活かすサイクルがこまめに行われる必要があります。その文化や仕組みを組織に浸透させるのは簡単ではありません。ゆくゆくは弊社社員にも体得してほしいのですが、スピードという観点ではなかなか厳しかったわけです。
もう1つは、コロナの需要を経て、インバウンドの対応に追われていたことです。この先、どれぐらいの会社に対して、どういった速度で営業をしていくのかが見えていませんでした。インバウンドで入ってきた案件を処理するので精一杯で、人も足りていない状況でした。
さらに、ゼロベースから営業をかけるのは特殊なスキルセットが必要になります。最終的にはそこに特化した強みを持っている会社とパートナーを組むことで、スキルを補完することが期待でき、スピーディーに立ち上がれると考えました。
ー スキルを持っている外部に委託した方が早いと感じられたのは、過去に同じ経験をされていたからでしょうか?
そうですね、前職でも御社をはじめ業務委託の会社にお世話になっていました。皆さんのスキルを借りて急拡大できた経験が、今回の導入にも大きな影響を与えたと思います。
アウトソースしなかった場合のリスクと比較して社内を説得
ー Zoom社のグローバル全体として営業を外注するのが今回初めてとお聞きしました。
はい、今回の取り組みはZoomJAPANだけでなく、アメリカ本社含めて初めてのことでした。営業を外部委託した実績がなく、弊社の決裁権者に必要性や効果を理解してもらうのに時間がかかりました。セキュリティ、コンプライアンスに関してのリスクを説得するのにも苦労しました。
ー どのように社内を説得されたのでしょうか?
外部委託で得られる効果と、やらなかった場合のリスクを分かりやすく説明しました。
あとは、外部委託以外の手段で対応したときとの比較も提示しました。例えば正社員でカバーした場合でのコスト比較、時間軸での比較を示しましたね。
ーなぜ複数社の中からインプレックスアンドカンパニーを選んでいただけたのでしょうか?
最初にご提案頂いた時に、ここを攻めるべきという業種、業界の分析をされていたのが大きかったですね。
加えて、過去の傾向を元に、アポ率や受注転換率を明確に示していただけました。もちろん実際にやらないと分からないわけですが、
「過去実績では●%でした」という効果を社内稟議の際に示すことができた点はよかったです。
ー インプレックスアンドカンパニーが支援している内容について教えてください。
依頼した内容は、これまでご縁が無かったターゲット顧客へ架電をして、リードを作って頂くことです。
ー 依頼開始から5ヶ月が経過しますが、パフォーマンスはいかがですか?
期待通りです。むしろ、一部は期待以上だと思っています。
期待通りだった部分は架電の数です。期待以上なのはアポイントの取得で、想定よりほぼ毎月上回っています。
ー実際に依頼してみた結果、新規サービスの営業を外注する価値はありましたか?
新しい事業やサービスを始めるからには、効果を出さないといけません。
これまでのアプローチの仕方とは違うもので早く成果を出すためには、絶対にアウトソースをしたほうがいいと思いますね。
そのためには実績や信頼のある会社様とお付き合いをスタートしないと効果も期待しにくいと感じています。