多種多様の業界、カスタマーサクセス領域まで広がる支援の幅
―営業からはじまり現場で実績を残された後、現在ではセールスアウトソーシング事業部の責任者として活躍されています。どういった意識で取り組んでいますか。
セールスアウトソーシング事業が、会社そのものだと本気で思って取り組んでいます。会社の成長を担う中核の事業としての役目と、新規事業に投資するための原資を生み出す役目として、重要な役割を持つ事業部だと思っています。
事業責任者として、200~300人をマネジメントする上で意識していることはいくつかあります。まずは、自分含め「みんなに成長して欲しい」「ワクワクしながら仕事をして欲しい」と思ってます。その中で僕の役割は、「自分についてこい!」というよりも、それぞれ自分が思うように試行錯誤しながら仕事に取り組んだらいいと思っています。そこで何かあったとしても、「そのときには自分が責任を取るから!」という気持ちでいます。
そういう中で、事業部メンバーがそれぞれで成長することができ、それぞれが活躍していける土台を僕が作る。それが事業責任者とし大事な役割の一つだと考えています。
あと僕自身、「営業のプロになりたい!」「営業を学び続けたい!」と思って入社しているので、そこはブレていません。その先には、世界を相手に活躍できる人になりたいですし、メンバーにもそうなってほしいと思っております。
―300名の組織とのことですが、規模が大きいと共通認識を持つことに苦戦することもあるかと思います。メンバーと共通認識を持つために気をつけていることはありますか。
はい。2つあります。
1つ目は、ケーススタディですね。週に1回、マネージャーミーティングで行っています。
たとえば、企業としての価値観が問われるような問題が起きてしまった際に、それぞれのマネージャーに向けて、「あなただったらどのように行動するのか?」問いかけて意見を出してもらう取り組みです。
個々人が成長するために頑張るだけではなく、「なにか起こった際に事業部として、どのように問題解決するために行動するのか」をすり合わせて共通意識にすることが大事と思ってます。
そこで僕の考える解決策と違う回答が出てきた場合には、会話をしたうえで一つひとつ議論したり、フィードバックしたりするようにしています。起こりうるケース一つ一つに対し、自分を含めたマネージャー陣でどういう行動を取るべきかを、丁寧にすり合わせをすることで、メンバー間での共通認識のピントが少しずつ合うようになると思っています。
2つ目は、事業部として持つべき価値観やミッション、ビジョンについて、マネージャーと僕で話し合いながら共有認識を深めて行くようにしています。
世の中を変えていく方法はたくさんあると思っています。ユニクロなら「服」、グーグルは「情報」から世界を豊かにし続けています。
僕らの場合、僕らの最大の武器である「営業」という手段を使って、日本を、そして、世界を変えていくことができると信じています。その為のミッションとして、まずは目の前のお客様ととにかく向き合い続けること、それも他人としてではなく、当事者としてこだわり続けること。これがクライアントの未来を、僕らの未来を創っていく原動力になるのだと信じています。
―セールスアウトソーシング事業部の未来について、どうお考えでしょうか。
事業部として目指すべきところは、日本一だと思ってます。何に対しての日本一なのかというと、シンプルに営業組織としての人数規模や、売り上げ規模で日本一を実現したいです。
弊社のセールスアウトソーシング事業は、10年近くさまざまな企業のご支援をしている事業です。これも、営業の原理原則という共通言語をベースに、先人たちが作り、育て、脈々と受け継がれて、今があります。ただ日本でナンバーワンの営業会社からさらに「営業代行」で切り取れば、現時点で実現が見えてきている立ち位置にいると思っています。ですので、僕は日本一を達成したその先には世界に向けて戦うエリアを広げて行きたいとも考えています。
そのためにも、お客様のご紹介や追加のご発注をいただきながら、毎年130%近くの成長をくりかえして拡大し続けるこの事業を、さらに拡大させていきます。
ただ、伸び率が相当大きかった前期に対してさらに130%成長というのは非常にチャレンジな目標で、正念場だなと思ってます。逆にいうと、それが実現できれば、その経験値で未来の活動も大きく踏み出せるはずです。そういう意味で、今、正念場だと思ってます。
ポイントは2つ、業界軸と領域軸と考えています。
業界軸でいえば、特に得意な領域である飲食業界のほかに、IT・人材・美容・通信・不動産・医療・福祉・士業…と幅広い領域でご支援しているため、こういった業界や、それ以外の業界にも広げていきたいです。営業アウトソーシングは、これからさらに需要が高まると感じているので、どういった企業でもご支援していきたいですね。
領域軸というのは、我々が得意としている新規開拓営業のほかに、その前後のプロセスにも多く貢献していきたいということです。前でいえばマーケティングに関わる部分ですし、後ろでいえばオンボードやカスタマーサクセスの領域ですね。サービス特性がSaaSやサブスク型に変わってきたことで、オンボードやカスタマーサクセス領域でのご支援も増えてきているので、そこをさらに拡げられる取り組みをしていきたいと考えています。