営業におけるキャリアアップとは?必要となる6つのスキルを伸ばそう
営業でキャリアアップしたいと考えた時、どのようなことを意識すべきでしょうか。
本記事では、営業におけるキャリアアップの概念やキャリアアップに必要な6つのスキルについて紹介します。
「キャリアアップとはどういうことか」「営業でキャリアアップするにはどうすれば良いか」と悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にして、今後の業務に活かしてみてください。
目次[非表示]
- 1.営業におけるキャリアアップとは?
- 1.1.高度な職務経験を積み経歴を高めること
- 1.2.スキルアップとの違いは「市場価値」
- 2.営業が描くキャリアアップのルート
- 2.1.さらにスキルを高めてトップ営業になる
- 2.2.マネジメントを学び管理職を目指す
- 3.営業がキャリアアップするための6つスキル
- 3.1.信頼関係の基本「コミュニケーション能力」
- 3.2.相手を納得させる「提案力」
- 3.3.ニーズを引き出す「傾聴力」
- 3.4.ビジネスの根幹「情報収集能力」
- 3.5.全体最適を図る「マネジメント能力」
- 3.6.ロジカルに仕事を進める「論理的思考力」
- 4.営業でキャリアアップして市場価値を高めよう
営業におけるキャリアアップとは?
まずは営業におけるキャリアアップについて解説します。
高度な職務経験を積み経歴を高めること
キャリアアップとは、高度な職務経験を積み、経歴を高めることです。
このキャリアには「職務経験」や「経歴」といった意味があります。
最近では、退職後に新しい仕事へチャレンジすることをキャリアアップとして使用することも多いようです。
スキルアップとの違いは「市場価値」
キャリアは「職務経歴」であるのに対し、スキルは「技術や能力」といった意味を持ちます。
キャリアアップとスキルアップとの違いは「市場価値が高まっているかどうか」です。
たとえば、営業に関する何らかのスキルを高めたとしても、そのスキルを求める企業やユーザーがいなければ、市場価値が高まったとはいえません。一方、営業に関する専門的な資格を取得し、多くの企業が資格所持者を求めていた場合には、市場価値は高まったといえます。
このようにキャリアアップのために取り組んでいるつもりが、実は市場価値の向上につながっていないというケースは少なくありません。また市場価値は市場や景気、雇用状況になどの外部要因も影響するため、気づかないうちに自身の市場価値が下がっている可能性もあります。
市場価値の高い人材でいるためには、社会がどのような人材を求めているかを常に把握することが大切です。
営業が描くキャリアアップのルート
まずは営業におけるキャリアアップについて解説します。
さらにスキルを高めてトップ営業になる
現場でさらに営業スキルを高め、トップ営業になるのもキャリアアップのルートの1つです。
スキルを高めて実績を積み上げることで、市場価値は高まり、待遇アップにもつながるでしょう。
また、他社からヘッドハンティングされることもあるかもしれません。歩合制の会社であれば、大きな報酬を狙うことも可能です。
マネジメントを学び管理職を目指す
マネジメントを学び管理職を目指すことも、営業が描くキャリアアップのルートの1つです。
マネジメント能力を高めることで、新人や部下の育成を担当できます。
部下や新人が自分で成果を作れるように育成することも、会社に対する貢献につながるのです。
マネジメント能力を磨き、能力を会社に認めてもらえれば、管理職への道も開けるかもしれません。
管理職となり組織全体を動かすことで、自分一人では作り出せないような売上や成果を作ることも可能です。自分よりも他人の成長にやりがいを感じる方は、マネジメントを学び、管理職を目指しましょう。
営業がキャリアアップするための6つスキル
営業がキャリアップをするためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
代表的なスキルを6つ紹介していきます。
信頼関係の基本「コミュニケーション能力」
営業でキャリアップを目指すのであれば「コミュニケーション能力」は欠かせません。
他人との信頼関係を築くためにも重要なスキルであり、業種関わらずに必要なスキルといえるでしょう。
ただし、相手と意思疎通ができれば良いという単純な話ではありません。
相手の気持ちを理解しつつ、自分の意見も相手に理解してもらえるように円滑な意思疎通が求められます。
顧客とのコミュニケーションだけでなく、部下や社内の人たちと円滑に仕事をするためにも必要なスキルです。
信頼関係の構築に自信がない方はまずコミュニケーション能力から高めるようしましょう。
しかし、コミュニケーション能力はやみくもに頑張れば高まるものではありません。
コミュニケーション能力を高めるには適切な努力が必要です。
まずはあなたの周囲にいるコミュニケーションの高い人を真似ることから始めてみてはいかがでしょうか。
上手いと感じる部分や自分とは異なる部分を観察し、積極的に取り入れてみてください。
相手を納得させる「提案力」
営業活動を通じて商品やサービスを売るためには、相手を納得させるだけの「提案力」が必要です。ただし、提案とは強引に売り込むことではありません。
まずは自分から購入してもらう「理由」をしっかりと伝え、理解してもらう必要があります。
相手が求めることを的確に押さえるプレゼンテーション能力も必要となるでしょう。
営業でキャリアアップを目指すなら提案力のアップは欠かせません。
提案力に不安がある場合は「自己紹介資料」や「商品紹介資料」など作ってみてはいかがでしょうか。相手に安心感を与えることができるかもしれません。
ニーズを引き出す「傾聴力」
顧客が何を求めているのかを把握するためには、ニーズを引き出すための傾聴力が必要です。
営業活動を通じて顧客の潜在的なニーズを把握し、満たすことで結果につながります。
傾聴力が高いというのは、単なる聞き上手ではありません。顧客が気持ちよく話せる雰囲気を作り、相手の心理を理解して共感することが重要です。
傾聴力の高さは営業の成果に直結するものであり、伸ばしておくべきスキルの1つといえます。
傾聴力に不安を持つ場合は「バックトラッキング」を試してみてください。
バックトラッキングとは「オウム返し」のことです。
相手の話を繰り返すことで「しっかり聞いていること」が伝わります。
そうなれば相手も安心して会話を続けてくれるでしょう。
ビジネスの根幹「情報収集能力」
情報収集能力は営業だけでなく、ビジネスの根幹となる重要なスキルの1つです。
たとえば、トップ営業の多くは、得意先の小さな情報に対しても常にアンテナを張っています。
コミュニケーション能力や傾聴力も、この情報収集能力が支えているといっても過言ではありません。
営業で管理職を目指す場合にも、社内を取り巻く変化を敏感に感じ取り、組織に反映させるための情報収集能力が必須です。
トップ営業や管理職のいずれを目指す場合も、情報収集能力は必須のスキルであるため、しっかりと高める努力をしましょう。
情報収集能力の高い営業はメモをよく取る傾向にあります。
紙媒体のものやスマホのメモツールなどを利用し、思ったことをメモする癖をつけてみてください。
全体最適を図る「マネジメント能力」
前述のとおり、管理職を目指すには、マネジメント能力が必要です。
マネジメント能力は部下育成や組織管理、経営などいずれにおいても必要な能力です。
チームでの成果を最大限引き出すためには、部下に適切な指導を行い、強みを引き出す必要があります。育成が上手い人はマネジメント能力が高いことが多く、全体最適を図れる貴重な人材として扱われるでしょう。
マネジメントをおこなう上で個人業務の粒度を細かくすることも重要です。
作業を分解して構造化する手法である「WBS」を取り入れることでチーム全体の最適解が見つかるかもしれません。
ロジカルに仕事を進める「論理的思考力」
顧客への商品提案や組織の管理など、いずれも論理的思考力は欠かせません。
仕事を着実かつ効率的に進めるには、論理的思考力は必須のスキルです。
プレゼンテーションの場面でも、論理的に順序立てて説明をしなければ相手は納得しません。
また部下の育成においても、感情ではなく論理的なアプローチが必要不可欠です。
論理的思考力を身に付けるには、感情と論理を分けて考えることをおすすめします。
今の自分が感情と論理のどちらで話しているのかを客観視できれば、より論理的な説明ができるようになるでしょう。
ロジカルに思考するためには、ロジックツリーの利用をおすすめします。
問題を樹形のような形で分解して書き出し、問題の本質や根本課題を探す方法です。
営業でキャリアアップして市場価値を高めよう
本記事ではキャリアアップとは何かを説明し、営業におけるキャリアアップのルートとキャリアアップに必要な6つのスキルについて紹介しました。営業におけるキャリアアップにはトップ営業と管理職の2つがあるともお伝えしました。
スキルを高めるのはもちろん、高度な職務経歴を積み、市場価値を高めることがキャリアアップの近道です。本記事で紹介した6つのスキルを伸ばし、営業でのキャリアアップを目指していきましょう。