未経験の不安があるからこそ成長できる!営業のメリットや必要スキルを解説
営業は人が相手の仕事であり、コミュニケーションをとりながら商品やサービスを売り込んでいかなければなりません。
未経験で初めて営業部門に配属されることになると、自分につとまるかどうか不安になる人も多いことでしょう。
しかし、実際は未経験ならではの不安があることで、営業として成長できるのです。
本記事では、未経験の不安があるからこそ成長できるという意味や、営業をつとめることによるメリット、そして身につけるべきスキルなどを解説していきます。
これから初めて営業に携わる方は、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.営業未経験で不安を感じるのは悪いことではない
- 1.1.伸び悩む営業の特徴
- 1.2.不安があるから成長ができる
- 2.未経験者にとっての営業のメリット
- 2.1.評価基準がはっきりしている
- 2.2.ビジネスの基本が学べる
- 2.3.裁量範囲や自由度が増す
- 2.4.自己完結する力がつく
- 3.営業未経験者にとって大切な3つの心得
- 3.1.結果を焦らず継続する
- 3.2.顧客の立場になって考える
- 3.3.チームへの感謝を忘れない
- 4.未経験者なら磨きたい3つの営業スキル
- 4.1.相手を振り向かせる提案スキル
- 4.2.全体のバランスを取る調整スキル
- 4.3.WIN-WINを実現する交渉スキル
- 5.不安を持ち続けて営業成績を上げよう
営業未経験で不安を感じるのは悪いことではない
不安を感じるという心理状態は決して悪いことではありません。
特に営業という仕事に向き合うのであれば、不安はむしろ成長のために必要なものです。
伸び悩む営業の特徴
最初は良い成績を上げていたのに、ある程度経験を積むと伸び悩んでしまうことが、営業という仕事の場面ではしばしば見かけられます。
大きな理由は、個人差はあるにしても営業職に就いた当初に感じていた不安を、感じなくなってしまったことにあるのです。
未経験で営業職に就いた人の多くは、当初は不安から適度に緊張感を保ち、顧客の心の変化を細やかに感じ取ることができていたため、結果的には良い営業成績を残すことができています。
また、不安は謙虚な気持ちから生まれるものです。謙虚さはまだ関係が浅い人の信頼を得るために必要な要素でもあります。
つまり、不安を感じる謙虚さや不安から生まれる緊張感がなければ、成績は上がりにくいともいえるのです。
顧客に断られてみじめな自分の姿に危機感を感じないのであれば、改善したり向上したりする行動を起こしません。やがて売れない理由を、自分以外に向けていくのです。
「商材が悪い」「良さがわからない顧客が悪い」などと言い訳しがちになり、営業として伸び悩んでしまいます。
不安があるから成長ができる
伸びる営業は成績不振を商材の責任にせず、自分の説明やアプローチが悪かったのだと自責します。そして営業方法に頭を悩ませて、不安をなくすためにスキルを磨こうとするのです。
要するに、不安に打ち勝つために改善し続けていくのが優秀な営業といえるでしょう。
彼らは常に売れない自分に対する不安を抱き、今日は売れたが明日はどうなるかわからないという不安を持ち続けます。
どれだけ成績が上がっても不安がなくなることはなく、結果的に伸び続けるのです。
そうやって不安があるからこそ、営業として成長ができます。
未経験者にとっての営業のメリット
営業未経験だった人にとって、営業をつとめることにはそれまでになかった、以下のようなメリットがあります。
●評価基準がはっきりしている
●ビジネスの基本が学べる
●裁量範囲や自由度が増す
●自己完結する力がつく
それぞれを詳しく見ていきましょう。
評価基準がはっきりしている
営業という仕事は評価基準がはっきりしています。
売上の個人目標が明確に設定されているので、目標を達成できたか、あるいはどれだけ近づけたかがそのまま評価につながるのです。
基本的には目標を達成すれば何も文句を言われることもなく、適正な評価を受けられます。
目標があるからきついと思われることも多いですが、むしろ目標という基準があるからこそ評価がきちんとされると考えるべきでしょう。
ビジネスの基本が学べる
営業をつとめるためには、商材に関することや商材に関する分野について深く学ばなければなりません。顧客に商材に関しての説明をし、メリットや時にはデメリットも伝えなければならないからです。
商材を深く知れば知るほど、どういうターゲットに向けて商材や商材のコンセプトが作られたのかを考えられるようになります。
また、営業は売ってからが大事です。顧客からの反応をじかに確認できることで、リピートをしてもらうための改善に関わることができます。つまりビジネスの基本を実践的に学べるのです。
起業をする人に営業出身者が多いのは、ビジネスの基本が身についているからだといえます。
将来個人で何か事業を立ち上げたいと考えている方は、営業を経験してみるのはプラスになるでしょう。
裁量範囲や自由度が増す
営業には大変そうなイメージを抱く人も多いでしょうが、事務職よりも自身の裁量の範囲や自由度は増えます。たとえば外回り営業なら、自分のペースで仕事に打ち込む時間と休憩する時間を決めることが可能です。
顧客に対しては自分が良いと思えるやり方やアプローチをして、売上を伸ばすことができます。
営業は数字の責任が重い分、自由度が高い仕事でもあると言えるでしょう。
自己完結する力がつく
営業はいわば個人商店のように、自己完結する仕事と捉えられます。
どこに売り込むか、どのように売り込むかは自分で決めることができ、分野によっては価格決定までも担うことが可能です。
営業は仕事の幅が広く、多くのことを決めて試すことが可能です。
上から言われたことをやるのではなく、自分で考えて行動する力が求められる仕事であり、言い換えれば自己完結する力が育まれる仕事といえるでしょう。
営業未経験者にとって大切な3つの心得
営業未経験者には心得ておくべき大切なことが、以下の3つです。
●結果を焦らず継続する
●顧客の立場になって考える
●チームへの感謝を忘れない
個別に詳しく見ていきましょう。
結果を焦らず継続する
営業でとりわけ大切なのは継続です。
未経験で営業を始める人は、当初は営業スキルがなくて当たり前といえるでしょう。
しかし継続することは、スキルがなくても意志の力でできます。
実は継続とは営業トークのスキルや交渉スキルよりも大切なことなのです。
なぜなら根気強く継続することで少しずつでも顧客は増えるからです。
顧客が増えると営業のチャネルが広がり、売れる可能性が高まるのです。
また、顧客からの信頼も継続によって厚みを増していきます。
さらに、継続による経験の蓄積で、さまざまな営業スキルが身につき、より一層売れる営業に成長するでしょう。
このように、継続がもたらすプラス面は多岐にわたります。
顧客の立場になって考える
営業は顧客あっての仕事なので、顧客の立場に立って考えることが非常に大切です。
顧客が心から望んでいることは何なのかを考え、誠実な対応をすることで、自然と結果もついてきます。
相手の気持ちに立って考えることは営業マンとしてだけでなく、人としても重要な能力です。
相手の気持ちに立って考えることができれば、人間関係も改善し、人生が充実するでしょう。
チームへの感謝を忘れない
営業活動は決してひとりで行うものではありません。
顧客へのリクエストに応えるためには、上司や同僚、事務や生産管理などの営業をサポートしてくれるさまざまな人たちの、チームとしての協力が欠かせないといえます。
個人の業績が数字として出るので、営業はどうしても自身のパフォーマンスが重要だと思いがちです。
しかし、周りの人たちの支えがあってこそ、数字が実現できていることを深く認識し、感謝しなくてはいけません。
心で思うだけではなく、時折言葉にして伝えましょう。
未経験者なら磨きたい3つの営業スキル
営業未経験者にとって、早い段階で磨いておきたい大事なスキルが3つあります。
「提案スキル」「調整スキル」「交渉スキル」です。
それぞれ順に説明します。
相手を振り向かせる提案スキル
提案スキルは、興味を感じていない相手を振り向かせるために必要となります。
例えば、面白い小説を読んでいるとページをめくる手が止まらなくなるといった経験はないでしょうか。
顧客にとって最初はあまり関心が持てなくても、次の展開がどうなるか聞きたくなるような、相手を興味津々にさせる提案ができれば、売れる可能性は一気に高まります。
全体のバランスを取る調整スキル
調整力とは、関連する部署、取引業者などの間をうまく調整し、全体のバランスを取って顧客に商材を届けるための連携プレーを実現させる力です。
営業は1つの商材を売る行動であっても多くの人が関係し、その数だけ利害関係が生まれます。
営業は利害関係者をすべて調整して、無事に顧客の元に商材が届くようにしなければなりません。
すべての関係者との良好な関係を構築することによって、全体のバランスを調整することが可能になります。
WIN-WINを実現する交渉スキル
交渉力はお互いの利害関係を深く理解し、双方にメリットのあるまとめ方に持っていくために必要となります。
営業は一方的に商材を売り込むのではなく、お客さんのメリットを大切しつつも、自社の商材を買ってもらうことがゴールです。
いかにWIN-WINの関係が作れるかが勝負であり、交渉は営業の醍醐味ともいえます。
営業のコツや戦略については以下の記事もぜひ参考にしてください。
不安を持ち続けて営業成績を上げよう
未経験の不安があるからこそ成長できる意味や、営業をつとめることから得られるメリット、
未経験なら身につけるべきスキルなどを紹介しました。
本記事で述べたように、不安を感じることは決して悪いことではなく、むしろ不安を抱き続けることが優秀な営業になれるかどうかの分岐点です。
これから営業に携わる方は本記事の情報を参考にし、不安と自信を併せ持って営業の世界にチャレンジしてください。